丸池様と十六羅漢岩(山形・遊佐町)|湧き水の青い池と海の石仏を半日で

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丸池様と十六羅漢岩(山形・遊佐町)|湧き水の青い池と海の石仏を半日で

丸池様の読み方は「まるいけさま」。山形県遊佐町にある直径約20メートルの池です。水はすべて鳥海山の湧き水で、「神秘の泉」とも紹介されるエメラルドグリーンの水面で知られます。

入るのに料金はかからず、駐車場から歩いてすぐ。神社の御神体そのものなので、池のまわりを静かに歩く場所です。

同じ遊佐町の海沿いには、岩に22体の仏が彫られた十六羅漢岩があります。読み方は「じゅうろくらかんいわ」。どちらもJR吹浦駅から車で5分の範囲です。

2か所を続けて回るなら、移動を入れて半日みておけば十分です。日本海に沈む夕日まで見るなら、十六羅漢岩を後にする順番になります。

駐車場・トイレ・所要時間・見ごろ・冬の様子まで、遊佐鳥海観光協会と鳥海山・飛島ジオパークの案内をもとにまとめました。

基本情報|アクセスと駐車場

丸池様へのアクセスは車が基本です。住所は遊佐町直世字荒川57、十六羅漢岩は遊佐町吹浦字西楯。どちらも見るだけならお金はかかりません。

丸池様十六羅漢岩
住所遊佐町
直世字荒川57
遊佐町
吹浦字西楯
料金無料見学無料
駐車場普通車約20台
(箕輪鮭孵化場前)
サンセット
十六羅漢の前
トイレ仮設1基
(バス専用駐車場)
※冬季は閉鎖
駐車場にあり
電車JR吹浦駅から
車5分・徒歩20分
JR吹浦駅から
車5分・徒歩15分
遊佐鳥海ICから
10分
遊佐鳥海ICから
10分
問い合わせ0234-72-5666
(観光協会)
0234-77-3330
(サンセット)
公式サイト丸池様のページ十六羅漢岩のページ
地図GoogleマップGoogleマップ
※丸池様にはバス専用の駐車場が別に5台ぶんあります

所要時間と、回る順番

遊佐町での丸池様の行き方は、駐車場から歩いて5分ほど。徒歩5分だったという声が口コミにいくつも並びます。

ただし土の道です。舗装されていないので、ベビーカーや車椅子で池のそばまで行くのは難しいと考えてください。

駐車場は2段構えになっています。手前が大型バス用で、普通車はその奥、鮭孵化場の建物の近くまで入れるという投稿が複数ありました。

目印は箕輪鮭孵化場。まわりは田畑で、道は細めです。カーナビだと細い道へ案内されたという声があるので、Googleマップの案内で向かうほうが安心です。

丸池様
駐車場から土の道を歩いてすぐ。池を一周して牛渡川の川べりまで見て、30分ほどです。
十六羅漢岩
駐車場から歩道橋を渡り、遊歩道で海辺の岩場まで下ります。こちらは30分から1時間ほど。

2か所とも吹浦駅から車で5分の位置なので、行き来も10分はかかりません。移動を合わせて半日、おすすめは丸池様が先、十六羅漢岩が後という順番です。

十六羅漢岩は日本海に沈む夕日の名所なので、あとに回すほど景色が良くなります。

冬・雨の日と、熊への備え

どちらも屋根のない場所です。雨の日は足元が悪くなります。丸池様は駐車場から土の道を歩くため、歩きやすい靴で行ってください。

丸池様のまわりには売店も自動販売機もなく、日が落ちてからの照明もありません。飲みものは先に用意し、明るいうちに行くのが基本です。夏は虫よけもあると安心。

冬に訪れる人もいますが、雪が積もる地域です。道の状況を確かめてから向かってください。丸池様の仮設トイレも冬季は閉鎖されます。

丸池様も十六羅漢岩も駐車場からすぐの場所ですが、鳥海山では標高2,000mほどの山岳地帯から山麓まで、熊が出る可能性があります。遊佐鳥海観光協会は、クマ鈴やラジオなど音の出るものを持ち歩くこと、ゴミを持ち帰ることを呼びかけています。最新の目撃情報は同協会のサイトで確認できます。

丸池様|すべてが湧き水の池

丸池様は、うっそうとした木に囲まれた小さな池です。数字で見ると、その特別さがよく分かります。

直径約20メートル・水深約3.5メートル
歩いて一周できる大きさです。川からの流れ込みはなく、池の底から湧き出す水だけで満たされています。
水温は一年じゅう11度ほど
夏も冬もほとんど変わりません。凍らないので、冬でも水面を見られます。
沈んだ倒木が朽ちない
水温が低く澄んでいるため、池に沈んだ木が腐らずに残っています。底の砂が巻き上がる湧き水の様子も見えます。

丸池様がなぜ青いのかというと、絵の具のような色がついているからではありません。光の当たり方で色が変わるため、同じ場所でも訪れるたびに違って見えます。

遊佐町は町じゅうに湧水があり、1996年に国土交通省の「水の郷百選」に選ばれています。丸池様はその代表です。

「怖い」と言われる理由|片目の魚

丸池様を検索すると「怖い」という言葉が並びます。心霊スポットという意味ではなく、古くから畏れをもって扱われてきた場所だからです。

池のほとりには、丸池様そのものを御神体とする丸池神社があります。池が神様で、社はそのそばに立っている形です。

丸池様に伝わる片目の魚の伝説

前九年の役で、鎌倉権五郎景正が敵に目を射抜かれます。三日三晩追いかけて敵を討ち取ったあと、この池で目を洗ったと伝えられています。

そのため池に住む魚はみな片目である、と言われるようになりました。丸池様の魚の話は、ここから来ています。

パワースポットめぐりで訪れる人もいますが、丸池様は神社の御神体です。自然公園法と遊佐町の条例がかかる場所でもあり、池に入る、魚を捕る、ものを投げ入れるといったことはしないでください。

とはいえ、昼間は人が訪れる観光地です。駐車場から池までは開けた道なので、怖い場所を想像して身構える必要はありません。

丸池様の見頃とベストシーズン

丸池様そのものは一年じゅう見られます。ただし日が差し込んでいないと、写真で見るような色にはなりません。曇りの日は青みが弱かったという声が並びます。

狙うなら晴れた日の午前中から昼すぎ。夕方は暗くなるという投稿が複数あります。写真を撮りに行くなら、天気予報を見てから日を決めてください。

周りの景色は季節で変わります。牛渡川の梅花藻は6月から7月ごろがいちばんという声があり、秋は鮭、冬は雪。目当てを決めてから行く日を選ぶと外しません。

御朱印については、丸池神社では出しておらず、鳥海山大物忌神社の吹浦口之宮で書き置きをいただいたという投稿がありました。

牛渡川|梅花藻と鮭の遡上

丸池様の駐車場のわきを流れているのが牛渡川(うしわたりがわ)です。池から歩いてすぐ、全長4キロほどの小さな川ですが、水のほぼ100パーセントが湧き水でできています。

湧き出す量は1分あたり24トン。水温は丸池様と同じく、一年を通しておよそ11度で一定しています。

初夏は梅花藻(バイカモ)
清流の象徴とされる水草で、小さな白い花が水の中で揺れます。ただし2024年7月の豪雨などの影響で、いまは梅花藻が減っています。
秋から冬は鮭の遡上
遡上するのは9月下旬から1月上旬。ピークは10月中旬〜11月上旬と、11月下旬〜12月中旬の2回です。木々が色づくころと前半のピークが重なります。

遊佐鳥海観光協会は、川の状況が変わったことを伝えたうえで、自然な回復を見守ってほしいと呼びかけています。以前の写真と同じ一面の花は期待しないほうがいいものの、湧き水そのものの透明度は変わりません。

丸池様の駐車場があるのは、箕輪鮭孵化場の前。ここは見学できる採捕場で、10月から12月は午前8時ごろから作業の様子を見られます。

見学は無料。鮭を買うこともできます。秋に行くなら、午前中に着く予定を組んでください。

十六羅漢岩|22体の供養石仏群

十六羅漢岩は、日本海に面した岩場に仏の姿を彫りつけた供養石仏群です。彫られている仏は全部で22体あります。

手がけたのは、吹浦の海禅寺21代・寛海和尚。日本海の荒波で命を落とした漁師たちの供養と、海上の安全を願って造仏を思い立ちました。

1864年(元治元年)、和尚は近くの村から酒田まで托鉢をして回りながら、地元の石工たちを指揮。5年の年月をかけ、明治元年に完成しました。

22体の内わけ
16の羅漢に、釈迦牟尼・文殊菩薩・普賢菩薩・観音・舎利仏・目蓮の6体を合わせて22体です。
日本海側ではここだけ
これだけの規模で岩礁に刻まれた例は、日本海側ではここだけといわれています。
水産庁が選んだ百選
「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財産百選」に選ばれています。

海で亡くなった人を供養するための石仏群。岩場は足場が良くないので、波の高い日と暗くなってからは無理に降りないでください。

展望台と出羽二見(夫婦岩)

駐車場側には眺望台があり、ここから岩場と海を見渡せます。展望台には歌碑と句碑が置かれ、松尾芭蕉の「あつみ山や吹浦かけて夕涼み」の句碑もそのひとつです。

岩場まで降りなくても、夕日と飛島の眺めはここで楽しめます。歩くのが不安な人は、眺望台までで十分です。

南側の磯場にあるのが出羽二見。対になった姿から夫婦岩とも呼ばれ、両岸にしめ縄が掛けられています。

夏のライトアップと十六羅漢まつり

毎年7月下旬には、十六羅漢まつりが開かれます。2026年の開催日は7月25日でした。

この時期に合わせて、十六羅漢岩と出羽二見が夜間にライトアップ。2026年は7月17日から8月16日まででした。

次の年の日程が出るのは、遊佐鳥海観光協会の公式サイトFacebook

ランチと休憩|サンセット十六羅漢

十六羅漢岩の駐車場に建つのが「サンセット十六羅漢」です。日本海を望む高台にあり、食事処と売店、夕日の写真ギャラリーがあります。

一番人気は、鳥海山の湧き水を使ったスープと麺に、トビウオのだしが効いたとびうおラーメン。あおさをのせた夕日ラーメンも人気です。

住所遊佐町吹浦西楯7-30
電話0234-77-3330
営業時間10:00〜17:00
定休日1月1日
※不定休あり

毎月16日は「十六羅漢の日」で、大盛りが無料になります。日付を合わせて行くなら16日です。

サンセット十六羅漢は、この記事の2か所をつなぐ休憩場所でもあります。丸池様のまわりには何もないので、帰りに寄るとちょうどいい位置です。

口コミ・評判を調査|がっかりを防ぐ

丸池様についてGoogleマップのクチコミ欄に寄せられた声から、複数の人が共通して挙げている点を整理しました(2026年8月時点。原文の転載はしていません)。

天気と時間で見え方が大きく変わる
いちばん多いのがこの話です。晴れて日が差し込むと写真どおりの色になり、曇りの日は青みが弱いという声が並びます。
池には近づけない
保護のため、水辺の手前にロープや柵があります。「思ったより近づけない」という投稿が複数ありました。
落ち葉が浮いていることがある
風の強い日のあとは水面に落ち葉がたまり、底まで見える場所が限られたという声があります。湧き水が出ているあたりは澄んで見えるようです。
熊は気になるが、日中は人がいる
熊の看板を見て怖かったという声は多いものの、観光バスも立ち寄るので日中は人がいる、という投稿もありました。

休日の午前は駐車場が混み、誘導の人が立っていたという投稿もあります。ゆっくり見たいなら朝早めか平日です。

池だけでなく、駐車場から続く牛渡川のほうを推す声も目立ちます。水の透明度と梅花藻を挙げる人が多く、川べりを歩く時間を取ったほうが満足度は上がりそうです。

評価が分かれるのは規模です。「思ったより小さい」「期待しすぎた」という声も正直にあります。大きな景勝地ではなく、森の中の静かな池を見に行く場所と考えて出かけてください。

まとめ|行く前に決めること

丸池様と十六羅漢岩は、どちらも無料で見られます。決めておくことは、行く順番と季節の2つだけです。

  • 丸池様が先、十六羅漢岩が後。夕日を最後に持ってくる
  • 水面が明るく見えるのは、日が高い晴れた日
  • 梅花藻は初夏。ただし2024年の豪雨の影響で減っている
  • 鮭の遡上は秋から冬。紅葉と重なる
  • 冬は丸池様のトイレが閉まる。手前で済ませておく

遊佐町の周辺観光は、鳥海山と日本海が軸になります。海のそばの遊び場もそろっているので、庄内をもう少し歩くならこちらもどうぞ。

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この記事について
遊佐鳥海観光協会鳥海山・飛島ジオパークの解説、山形県の観光情報をもとに作成しています(2026年8月時点)。
営業時間・催しの日程は変わることがあります。おでかけ前に公式サイトでご確認ください。