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山形市の鋳物メーカー「菊地保寿堂(きくちほうじゅどう)」が、2026年8月31日(月)で事業を停止しました。
1604年の創業。鉄瓶や鍋を海外にも出してきた、山形鋳物の老舗です。
事後の手続きは弁護士に任せ、自己破産の申請に向けた準備に入ったと報じられました。負債は約3億8000万円。
公式のWEBショップは、9月2日の時点で休止しています。手元の品をどうすればよいか、山形鋳物はこれからどうなるのかを含めて整理しました。
菊地保寿堂の基本情報
| 会社名 | 株式会社 菊地保寿堂 |
| 所在地 | 山形市鋳物町12番地 |
| 店舗 | 山形市銅町2丁目23-6 |
| 創業 | 1604年 |
| 事業停止 | 2026年8月31日 |
| ブランド | WAZUQU(わずく) |
| 公式サイト | wazuqu.jp |
| @wazuqu |
修理や問い合わせはどうなる
鉄瓶や鍋を持っている人にとっては、修理や問い合わせの受付がどうなるかが気になるところです。
この点はまだ案内が出ていません。事後の手続きは弁護士に任されているため、会社としての返事を待つ形になります。
いまできるのは、公式サイトとInstagramで続報を確かめることです。
WEBショップは休止している
菊地保寿堂は「WAZUQU(わずく)」のブランドで、直営のWEBショップを開いていました。
そのショップは、2026年9月2日の時点で「只今メンテナンス中です」の表示。注文はできません。
銅町にある直営店の営業がどうなるかについても、案内は出ていません。公式サイト本体は開きますが、事業停止についてのお知らせは載っていない状態です。
鉄瓶づくりと海外での評価
菊地保寿堂は、早くから海外に出ていった作り手でした。1984年からフランクフルトの見本市に出展し、1999年にはパリのプランタン本店とギャラリー・ラファイエットで販売が始まっています。
2000年のパリの見本市では、和鉄ポット「YOHO」が24万点のなかから24点のひとつに選ばれました。
手がけたものの幅も広い作り手でした。テレビで紹介された「釜鍋」のほか、カシオのG-SHOCK限定モデルの部品、木質ペレットストーブの鋳物の筐体、自動車の鉄を材料にした急須まで作っています。
8月31日に事業停止 自己破産へ
信用調査会社の帝国データバンク山形支店によると、菊地保寿堂は2026年8月31日(月)で事業を停止。事後の処理は弁護士に一任し、自己破産を申請する準備に入っています。
負債は約3億8000万円。今回の事業停止は、倒産情報として報じられています。
会社は1604年の創業で、法人になったのは1948年7月。売り上げが落ちた流れは次のとおりです。
- 輸出が止まった
- 新型コロナで海外への出荷が激減し、2021年3月期の売上高は約7600万円まで落ちこみました
- 戻りきらなかった
- そのあと輸出は持ち直したものの、2026年3月期の売上高は約1億1400万円。コロナ前の水準には届きませんでした
- 在庫と赤字が重なった
- 赤字が積み重なり、在庫もふくらんだことで、借金が資産を上回る状態になりました
今期に入っても回復が進まず、先行きの見通しが立たなくなったため、事業の継続を断念したと報じられています。
山形鋳物そのものは続く
山形鋳物を作っているのは、菊地保寿堂だけではありません。山形市鋳物町の山形鋳物工業団地協同組合には、6つの企業が加盟しています。
鉄瓶なら、同じ鋳物町の長文堂が三代にわたって作り続けています。銅町には鋳心ノ工房も。
山形鋳物の作り手は、まだ街に残っています。
まとめ|これからの案内を待つ
菊地保寿堂の事業停止は2026年8月31日。帝国データバンク山形支店によると、自己破産の申請へ向けた準備に入ったとのこと。負債は約3億8000万円。
WEBショップは休止中。修理や問い合わせの扱いは、公式サイトとInstagramでの案内を待つことになります。
この記事について
菊地保寿堂の公式サイト・WEBショップの表示と、山形鋳物工業団地協同組合の公開情報、信用調査会社の発表にもとづく報道をもとに作成しています(2026年9月時点)。
状況は変わることがあります。最新の情報は公式サイトでご確認ください。