山形の登山 初心者におすすめの山12選|日帰りの所要時間と持ち物

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山形の登山 初心者におすすめの山12選|日帰りの所要時間と持ち物

「登山をしたことがないけれど、山形の山に登ってみたい」。そんなとき、いちばん困るのは、どの山なら自分に登れるのかが分からないことです。

山形県は、県内の山の登山コースを体力度と難易度で採点した表を公表しています。この記事では、その表でいちばんやさしい区分に入る山から12座を選びました。

いちばんやさしい区分の説明は「おおむね整備済み」「転んだ場合でも転落・滑落の可能性は低い」「道迷いの心配は少ない」。日帰りで登れる体力度です。

標高・歩く時間・駐車場・トイレは、山ごとの表にまとめています。はじめての日の持ち物と、クマ対策も後半に。

12の山の早見表|どの市町村で、どれくらい歩くか

山の名前を押すと、その山の説明に飛びます。

並びは村山・置賜・庄内・最上の順。

市町村歩く時間の目安
千歳山山形市片道45分
富神山山形市片道40分
三吉山上山市片道1時間
水晶山天童市
東根市
片道1時間〜
1時間30分
白鷹山山辺町ほか片道50分
姥ヶ岳西川町片道30分
(リフト利用)
地蔵岳山形市1時間〜1時間40分
(ロープウェイ利用)
百石山小国町片道1時間30分
金峯山鶴岡市片道1時間30分
熊野長峰鶴岡市1時間30分〜
2時間30分
(一周して戻る)
薬師山金山町片道40分
亀割山新庄市
最上町
片道1時間30分
※市町村は登山口のある場所。歩く時間は、山形県の山岳情報サイト「やまがた山」と県のグレーディング一覧表の目安です

「片道」と書いた山は、下りの時間を足すとおよそ2倍。休憩も入れて予定を立ててください。

登れるのはおおむね5月から11月。姥ヶ岳は7月から、地蔵岳は6月からです

標高1,670mの姥ヶ岳と1,736mの地蔵岳は、リフトとロープウェイが登山口の高さまで運んでくれます。ただし乗り物代がかかり、姥ヶ岳のリフトは往復1,800円、地蔵岳のロープウェイは往復4,400円(どちらも大人)。

ほかの10座は、歩くだけで登れる山です。

山形県は2026年4月30日にクマ出没警報を出し、当面の間として続いています。どの山に行くにも、鈴やラジオで音を出しながら歩いてください。
クマ対策と登山届(記事の後半)

目的で選ぶ|短い山・絶景の山・トイレのある山

12座もあると迷うので、目的別に整理しました。

まず1時間以内で終わらせたい
富神山(山形市)と薬師山(金山町)は片道40分。千歳山(山形市)も45分ほどで山頂に着きます。
歩くのは短く、景色は大きく
姥ヶ岳(西川町)はリフトを降りて30分。地蔵岳(山形市)はロープウェイを降りたところが標高1,661mです。
山頂にもトイレがある
白鷹山(山辺町ほか)と金峯山(鶴岡市)。長めのコースでも安心して歩けます。
駐車場にトイレがある
千歳山(山形市)、三吉山(上山市)、水晶山(天童市・東根市)、薬師山(金山町)、亀割山(新庄市・最上町)。歩き出す前にすませられます。
山に登った実感がほしい
百石山(小国町)と亀割山(新庄市・最上町)は片道1時間30分。白鷹山(山辺町ほか)は、登山口から山頂まで300mちょっとを登ります。
海と鳥海山を見たい
金峯山と熊野長峰(どちらも鶴岡市)。晴れた日は、庄内平野の向こうに鳥海山が見えます。
子どもと歩きたい
千歳山(山形市)は小学生の遠足にも使われています。富神山(山形市)の新道コースは「道幅は広く整備され、子供連れでも安心して登れます」と県の案内にあります。

村山地域の山|市街地の裏山から、リフトで登る高い山まで

山形市の中心部から30分ほどで登山口に着く山がそろっています。

リフトとロープウェイで一気に標高を上げられる姥ヶ岳と地蔵岳も、この地域です。

千歳山(山形市)|片道45分、市街地から近いおむすび形の山

山形市の東側に、おむすびのような三角の形で立っている山です。市内のどこからでも見えます。

登山口が3つあり、そのすべてに駐車場とトイレがそろっています

アカマツの林の中をジグザグに上がると、山頂に展望台。小学生の遠足や大人の健康づくりに使われ、多くの市民に親しまれている山です。

標高471m
場所山形市
歩く時間・千歳山公園コース
 片道45分
・千歳山稲荷神社
 参道コース
 片道50分
・萬松寺コース
 片道50分
駐車場・公園側 数台
・参道側 約10台
 (こんにゃく屋西側)
・萬松寺 10台程度
トイレ・千歳山公園
 (冬季は閉鎖)
・参道側は登山口
 西側に水洗
・萬松寺は駐車場
 上部に水洗
登山口までの道3コースとも舗装
公園側は急勾配
公式情報やまがた山(千歳山)
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富神山(山形市)|片道40分で蔵王と市街地を一望

山形市の南西部にある、きれいな三角形の山です。読みは「とがみやま」。

山頂からは蔵王連峰と山形市街が一度に見わたせます。歩く時間の短さに対して、眺めの見返りが大きい山です。

3つあるコースのうち、新道コースは道幅が広く整備され、子ども連れでも登れます。山王コースと柏倉コースは傾斜が急で、雨の日の下りは滑りやすくなります。

トイレの案内は出ていません。登山口に着く前にすませておくと安心です。2026年7月1日には「倒木の恐れがある立木に注意」の情報が出ているので、出発前に公式ページを見てください。

標高402m
場所山形市
歩く時間・新道コース
 片道40分
・山王コース
 片道40分
・柏倉コース
 片道45分
駐車場・新道口 10数台
・柏倉口 3〜4台
・山王口 なし
公式情報やまがた山(富神山)
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三吉山(上山市)|舗装の駐車場とトイレがそろう信仰の山

上山市の金生地区にある、江戸時代から信仰を集めてきた山です。

登山口のすぐそばに舗装された駐車場が20台分、トイレも2か所あります。準備の手間が少なくてすむ山です。

参道を進み、見晴らし台を経て山頂へ。山頂奥にある三吉神社の裏が絶景スポットで、上山の市街地を見おろし、その先に山形盆地が広がります。

三吉山だけに自生するシンエイザクラという珍しい桜があり、花の山としても知られています。

標高574m
場所上山市
歩く時間片道1時間
駐車場登山口のすぐそば
舗装・20台程度
トイレ・駐車場のなか
・ゴルフ場入口付近
登山口までの道舗装路
登れる時期5月〜11月
公式情報やまがた山(三吉山)
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水晶山(天童市・東根市)|県の案内が「初心者でも大丈夫」と書く道

天童市と東根市の境にある里山です。山名の由来は、山頂で採れた水晶とも、雷神を祭った「水精山」とも。

天童市側の川原子コースは、六角堂から先がやや本格的な登山道に。それでも県の案内は「よく整備されているため初心者でも大丈夫です」と書いています

登山口の駐車場から歩き出してもいいのですが、その先の六角堂という休憩所まで車で上がることもできます。歩けば20分ぶんの短縮です。

途中の見晴らし台からは、眼下に山形盆地、遠くに月山や朝日連峰。山頂には水晶山神社と、その裏に石造りの奥の院があります。

標高668m
場所天童市・東根市
歩く時間川原子コース
片道1時間〜1時間30分
駐車場・登山口 5台程度
・分岐 10台程度
・六角堂 20台程度
トイレ登山口の駐車場に
水洗(男女共用)
冬季は使用不可
登山口までの道狭い舗装路
すれ違いに注意
登れる時期5月〜11月中旬
公式情報やまがた山(水晶山)
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白鷹山(山辺町ほか)|標高994m、山頂にトイレがある

山形市・上山市・南陽市・白鷹町・山辺町の5つの市町にまたがる、白鷹丘陵のいちばん高い山です。

標高は994m。数字だけ見ると身構えますが、嶽原の登山口が標高670mにあるため、実際に登るのは300mちょっとです

嶽原コースは片道50分。赤い鳥居から、昭和天皇の御成婚を記念した杉並木が続きます。

山頂は広く、トイレがあります。晴れた日には鳥海山まで見えることも。

標高994m
場所山辺町・山形市
上山市・南陽市
白鷹町
歩く時間嶽原コース
片道50分
駐車場登山口の鳥居付近
未舗装・10台程度
トイレ・登山口のすぐそば
 水洗・紙あり
・山頂にもあり
登山口までの道舗装路
登れる時期5月〜11月
公式情報やまがた山(白鷹山)
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姥ヶ岳(西川町)|月山のリフトを降りて30分で標高1,670m

月山に連なる山で、月山ペアリフトの上駅から歩いて30分の場所に山頂があります。トイレはリフトの下駅に。

この記事の12座でいちばん歩く時間が短いのに、標高は1,670m。上駅から木の歩道が整備されています。

山頂からは月山・湯殿山・朝日連峰、そして庄内平野から日本海までが見わたせます。雪どけの跡から次々に高山植物が咲き、斜面いっぱいの花畑に。

注意したいのは残雪です。年によっては6月から7月上旬まで雪が残り、滑り止めのアイゼンがいります。持っていなくても、リフト下駅で借りられます。

標高1,670m
場所西川町
歩く時間リフト上駅から
片道30分
リフト運行2026年
4月10日〜10月18日
(9月1日〜3日は運休)
リフト時間8時〜16時30分
上りは16時15分まで
リフト料金往復 大人1,800円
小人(小学生)900円
未就学児は無料
登山口姥沢駐車場
月山ペアリフト下駅
登れる時期7月〜10月
公式情報月山スキー場(月山観光開発)
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地蔵岳(山形市)|蔵王ロープウェイで登る、いろは沼のコース

冬に樹氷で有名になる、あの蔵王の山です。蔵王ロープウェイの地蔵山頂駅が標高1,661m。降りたところが、もう山の上です。

ロープウェイ会社が案内しているビギナーコースは、「いろは沼」が1.0km・1時間、「地蔵山周遊」が2.0km・1時間30分。いろは沼は高山植物の湿原で、木の歩道が整備されています。

県の難易度表でやさしい区分に入っているのは、地蔵山頂駅からいろは沼を通って樹氷高原駅まで下る、4.5km・1時間40分のコースです。

蔵王は活火山で、噴火警戒レベルは1(活火山であることに留意)。火山ガスが観測されているのは火口のある馬の背カルデラで、ここで紹介したコースはそこまで行きません。それでも、出かける前には気象庁の火山情報を見てください

標高1,736m
場所山形市
歩く時間・いろは沼
 1.0km/1時間
・地蔵山周遊
 2.0km/1時間30分
・樹氷高原駅へ下る
 4.5km/1時間40分
ロープウェイ地蔵山頂駅まで
往復 大人4,400円
子ども2,200円
乗り場蔵王山麓駅
山形市蔵王温泉229-3
運行時間山麓線
8時30分〜17時
山頂線
8時45分〜16時45分
登れる時期6月〜10月
公式情報蔵王ロープウェイ
(トレッキング)
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※上りの最終便は蔵王山麓駅を16時に出ます。樹氷高原駅まで歩いて下るときの切符の買い方は、当日、駅の窓口でご確認ください

置賜地域の山|飯豊連峰を眺める小国町の百石山

置賜には飯豊連峰や朝日連峰といった大きな山が並びますが、どれも本格的な装備と経験が必要です

県の難易度表でいちばんやさしい区分に入る山はごくわずかで、そのうち駐車場のはっきりしている百石山を選びました。

なお、村山の項で紹介した白鷹山は、南陽市と白鷹町にもまたがっています。置賜側から向かうこともできる山です。

百石山(小国町)|国道から見えるピラミッド形の山

小国町の伊佐領地区にある山です。国道113号を走ると、きれいなピラミッド形の姿が目に入ります。

杉林から沢沿いの道へ、そのあと長く急な登りが続きます。登りきるとブナ林に囲まれた尾根です。

展望台からは横川ダムと岩向山を眼下に、その奥に飯豊連峰。山頂そのものは樹林に囲まれて眺めがないので、展望台で足を止めてください。

登山口は旧伊佐領小学校の跡地で、校舎はすでに解体されています。トイレの案内は出ていないので、着く前にすませておいてください。冬も登れる山ですが、雪のある時期はスノーシューなどの装備をそろえ、経験者と一緒に登ってください。

標高599m
場所小国町
歩く時間片道1時間30分
駐車場旧伊佐領小学校
の跡地
登山口までの道舗装された細い道
登れる時期通年
(雪のある時期は
装備と同行者が必要)
公式情報やまがた山(百石山)
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庄内地域の山|庄内平野と鳥海山を見る2座

庄内は、平野と日本海、そして鳥海山までを一度に見られるのが持ち味です

どちらも鶴岡市の里山で、車で登山口まで行けます。

金峯山(鶴岡市)|国指定重要文化財の本殿がある山

鶴岡市の南にある、古くからの信仰の山。「きんぼうざん」と読みます。青龍寺コースは片道1時間30分で、杉の根が階段のようになった、この山ならではの道を登っていきます。

山頂の金峯神社本殿は国の重要文化財。慶長年間の建築様式が残されています。途中の八景台や一望台からは、庄内平野の向こうに鳥海山。

登山口の駐車場は20台。その先の中の宮という中腹の社まで車で上がることもでき、こちらは30台停められます。片道1時間30分は、ふもとの登山口から歩いた場合の目安です。

トイレは中の宮と山頂の2か所。ただし山頂のものは冬に使えません。登山口までの道に狭いところがあるので、対向車とのすれ違いにも気をつけてください。

標高471m
場所鶴岡市
歩く時間青龍寺コース
片道1時間30分
駐車場・登山口 20台程度
・中の宮 30台程度
トイレ・中の宮
・山頂
 (冬季は使えません)
登れる時期2月下旬〜11月中旬
公式情報やまがた山(金峯山)
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※2月下旬の山開き祭りの日から登れるようになります

熊野長峰(鶴岡市)|湿原とトンボに会える、一周して戻る道

鶴岡市の大谷貯水池を起点に、ぐるりと一周して戻ってくるコースです。

山の上に湿原があり、マンネンスギやミズバショウなど、低い標高では珍しい植物が育っています。

日本でいちばん小さいといわれるハッチョウトンボがいるのも、この湿原です。市の天然記念物に指定されています。

山頂からは鳥海山と庄内平野。トイレがないので、登る前にすませておいてください

標高430m
場所鶴岡市
歩く時間1時間30分〜
2時間30分
(大谷貯水池から
一周して戻る)
駐車場登山口のすぐそば
未舗装・15台程度
登山口までの道未舗装の区間あり
普通車でも走行可能
登れる時期4月中旬〜10月
公式情報やまがた山(熊野長峰)
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※4月中旬の山開きから10月の閉山までが登れる時期です

最上地域の山|神室連峰と鳥海山を望む2座

最上は、神室連峰という険しい山並みを抱える地域です。

その手前にある低い山からなら、連峰の全体を眺めながら歩けます

薬師山(金山町)|片道40分、赤い鳥居から登る町の裏山

金山町の飛森集落の近く、国道13号沿いにある大小2つの赤い鳥居が登山口です。

歩くのは片道40分。この記事のなかでも短いほうの山です。山頂からは金山町の中心部と神室連峰が見わたせます。

急な斜面や岩場、滑りやすいところがあり、中腹にはロープが張られています。短いからと油断はしないでください。

車は登山口ではなく、約1.3km手前の金山町中央公民館に置きます。トイレも、開館している時間なら借りられます。

標高437m
場所金山町
歩く時間片道40分
駐車場金山町中央公民館
数十台
登山口まで約1.3km
トイレ中央公民館
(開館時間内)
登山口までの道舗装路
登れる時期7月〜10月
公式情報やまがた山(薬師山)
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亀割山(新庄市・最上町)|山頂は360度の展望、下山後は瀬見温泉

新庄市と最上町の境にある山です。源義経の一行が平泉へ逃げのびる際に亀割峠を通ったという言い伝えが残っています。

山頂は360度ひらけていて、鳥海山・月山・村山葉山、神室連峰の杢蔵山や八森山、禿岳までが並びます

登山口は3つ。はじめてなら瀬見温泉口がおすすめです。無料駐車場が13台分あり、トイレが隣接しています。

駐車場から登山口までは1kmほど歩きます。下りたあとに瀬見温泉へ寄れるのも、このコースの利点です。

標高594m
場所新庄市・最上町
歩く時間瀬見温泉口
片道1時間30分
駐車場瀬見温泉の
無料駐車場
13台程度
トイレ駐車場に隣接
登山口まで駐車場から
徒歩約1km
登れる時期6月〜10月
公式情報やまがた山(亀割山)
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はじめて登る日の持ち物と服装

低い山でも、街を歩く格好のままでは危ないことがあります。まずそろえたいのは、次の4つです。

  • 登山靴(トレッキングシューズ)
  • 上下に分かれた雨具
  • 懐中電灯(ヘッドライト)
  • クマ鈴

いちばん先に用意したいのが靴です。登山靴は、足首を守り、濡れた斜面でも滑りにくくできています。

紹介した12座にも「雨の日は滑りやすい」「急な下りに注意」と書かれた道が多くあります。転ぶ場所のほとんどは、登りではなく下りです

雨具は、傘ではなく上下に分かれたレインウェアを。山では風があり、傘はさせません。

懐中電灯(ヘッドライト)は、日帰りでも必ず持っていってください。道に迷ったり、けがをしたりして下山が遅れると、林の中は空が明るくても足元から暗くなります
スマートフォンのライトは、電池が減ると救助を呼ぶ手段まで失うため、代わりにはなりません。

そろえていくと安心なものは、ほかにもあります。月山ペアリフトを運行する月山観光開発が、春から秋の標準装備として挙げているのが次の12点です。

  • トレッキングシューズ
  • ロングパンツ
  • 長袖シャツ
  • 帽子
  • 雨具
  • ザック
  • 水筒
  • 地図
  • 懐中電灯
  • 救急薬品
  • ハイカロリー食品(あめ・チョコレートなど)
  • ビニール袋

山形で登るなら、この12点にクマ鈴を足してください。月山の資料には入っていませんが、県が呼びかけている対策です。

姥ヶ岳のように雪が残る山では、アイゼンという滑り止めがいります。月山ペアリフトの下駅で貸し出しています。

山に入る前にやること|クマ対策と登山届

山形で登る以上、避けて通れないのがクマです。

山形県は2026年4月30日にクマ出没警報を出し、当面の間として続いています。県が案内している、クマに出会わないための工夫は次のとおりです。

音を出しながら歩く
鈴やラジオなど音の出るものを持ち、音を立てながら行動します。とくに川の近くや雨の日は、水音でこちらの気配が消えるため大切です。
新しいふんや足跡を見たら引き返す
人と同じかそれ以上の大きさで新しいものなら、近くにいる可能性が高い状態です。その場を静かに離れます。
食べ残しを山に置いてこない
包み紙もふくめて持ち帰ります。クマが人里に近づく原因になります。
目撃が続く山には入らない
出没やトラブルが報じられている地域への入山は避けます。県のサイトで最新の情報を見られます。

歩いているクマを見つけたときは、動かずに呼吸を整えて行動を観察し、立ち去ったのと反対の方向へゆっくり移動します。走って逃げず、落ち着いてその場から離れてください

出発の前にひと確認

山形県みどり自然課「クマに関する情報」

もうひとつが登山届です。どこの山にいつ入り、いつ下りる予定かを事前に知らせておく紙のこと。

下山しないときに、どこを捜せばいいかが分かるかどうかで、助かる確率が変わります。県の「やまがた山」から出すと、県警本部に届きます。

山域を管轄する警察署にも送られるため、登山の1週間前までに出してください。控えはメールで返ってきます。

まとめ|まずは千歳山か富神山から

山形県の難易度表でいちばんやさしい区分に入る山から、12座を選びました。

迷ったら、片道45分の千歳山か、片道40分の富神山(どちらも山形市)から。駐車場から登り、昼までに下りてこられます。

歩くのを短くして景色だけ楽しみたいなら、月山のリフトで登る姥ヶ岳(西川町)と、蔵王ロープウェイで登る地蔵岳(山形市)。

この4つがそろったら出発

登山靴・上下に分かれた雨具・懐中電灯・クマ鈴。この4つをそろえて登山届を出したら、はじめての1座の準備は整いました。

登山道の状況は、雪や倒木で変わります。出かける前にやまがた山で、行く山の最新情報を見てから出発してください。

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この記事について
山形県山岳情報ポータルサイト「やまがた山」と、同サイトが公開する「やまがた百名山のグレーディング」(作成=山形県みどり自然課、協力=山形県山岳連盟)、山形県のクマに関する情報、気象庁の火山情報、月山観光開発と蔵王ロープウェイの公式サイトをもとに作成しています(2026年8月時点)。
掲載した12座は、グレーディングで体力度1・技術的難易度Aとされたコースから、登山口の近くに駐車場があるものを選びました。
コースの状況・料金・運行期間は変わることがあります。お出かけ前に各公式サイトでご確認ください。